「淡路牛」と「淡路ビーフ」の違い
温暖な気候に恵まれる淡路島では畜産業も盛んです。
特に但馬牛の一大生産地として知られ、兵庫県内での生産頭数の約65パーセントを占めています。
世界的なブランドビーフである「神戸ビーフ」や「特産松阪牛」などの多くは淡路島で素牛として生産されています。
「淡路ビーフ」は、これらのブランドビーフと同じく、淡路島で生産された但馬牛で、淡路島に留まり、その中で厳しい認定基準を満たした肉牛に与えられる称号です。
と、ここでタイトルにもなっている、「淡路牛」と「淡路ビーフ」の違いです。
どちらも「淡路の牛」ですが、何が違うのでしょうか?
呼び方の違い?同じもの?品種が違う?部位が違う?
中には、生きている牛が「淡路牛」で、牛肉になったものが「淡路ビーフ」だと思われている方もおられるようです。
その答えは「別物」。
「淡路牛」と「淡路ビーフ」は、どちらも牛肉ですが、似て非なるものです。
淡路牛
淡路牛とは、淡路島内で生まれ育った牛、または淡路島内で飼育された期間が他のどこよりも長い牛を総称する呼び名です。
細かい基準は特になく、和牛、交雑牛、ホルスタイン等ひとくくりで「淡路牛」と呼ばれ、種類や肉の品質は様々です。
基本的には、淡路島内で食べる牛肉はほぼ「淡路牛」ということになります。
淡路ビーフ
淡路ビーフとは、淡路島で生まれた純血但馬牛の中から、さらに厳しい認定基準をクリアした最高品質の牛に与えられるブランド名です。
淡路ビーフに認定されるのは年間で150頭程度と希少価値の高い牛肉です。
淡路ビーフ1頭ずつには淡路ビーフ証明書が存在し、販売は淡路ビーフ取扱店認定を授与した加盟店に限定されています。
違い
「淡路牛」と「淡路ビーフ」は全然別物ということがお分かりいただけたと思います。
簡単にまとめると、
淡路牛:淡路島内での飼育期間が最も長い牛を総称する呼び名
淡路ビーフ:淡路島で生まれた純血但馬牛の中で最高品質の牛に与えられるブランド名
淡路ビーフが買える店・食べられる店
希少な「淡路ビーフ」は、協議会から認定を受けたお店でのみ提供されています。
淡路畜産農業協同組合連合会のホームページに、淡路ビーフが買えるお店・淡路ビーフが食べられるお店が紹介されていますので、参考にされてください。