淡路島の玉ねぎはなぜ甘くて美味しい?
淡路島を代表する特産品といえば「玉ねぎ」ですよね。
淡路島は日本有数の玉ねぎの産地。全国トップクラスの品質と生産量を誇ります。
淡路島の玉ねぎの特徴は、「甘さ」「柔らかさ」「辛みの少なさ」です。
それでは、なぜ淡路島の玉ねぎはこんなに甘くて美味しいのでしょうか?
その理由は、大きく3つあります。
①自然環境が玉ねぎ栽培に適している
理由の一つ目は、玉ねぎ栽培に適した自然環境です。
淡路島は、瀬戸内気候のため冬でも極端な寒さはなく、1年を通して平均気温は16度程度の温暖な気候です。
日照時間も長く、寒さが苦手な玉ねぎ栽培に適した環境が整っています。
②玉ねぎ栽培に適した土壌
理由の二つ目は、気候だけでなく土壌も玉ねぎ栽培に適していることです。
淡路島では同じ田んぼでお米と玉ねぎを交互に栽培することや、島内で盛んに行われている畜産の牛の堆肥を利用した土づくりが行われていて栄養が豊富です。
また、海底が隆起してできた淡路島の土壌は豊富なミネラルを含み、水はけがよいので余分な水分が玉ねぎに吸収されない特徴もあります。
③じっくり時間をかけて育てる
理由の三つ目はじっくり時間をかけた栽培方法です。
通常玉ねぎは春に種をまき秋に収穫します。淡路島の玉ねぎは、秋に種をまき、冬を越し、春から初夏にかけて収穫します。
栽培期間が長く、また冬を耐えてゆっくり成長するので、その身に栄養や甘みがたっぷり蓄積されます。
さらに収穫後は、「玉ねぎ小屋」と呼ばれる壁のない吹きさらしの小屋で、乾燥させながら、太陽の光を当てて貯蔵することで、一層甘みが強まります。
淡路島玉ねぎの種類
玉ねぎ栽培に適した淡路島ではさまざまな品種が栽培されています。
生食が美味しい新玉ねぎの「早生(わせ)」、加熱することで甘みが引き立つ「中生(おくて)」、収穫後貯蔵することで熟成が進む「晩生(おくて)」など、いつでも美味しい玉ねぎがいただけます。
早生(わせ)
4月から5月にかけて収穫される、いわゆる新玉ねぎの品種「早生(わせ)」。
皮が薄く、色白な玉ねぎで、触った感じも柔らかく水分が豊富です。
甘みがあり、柔らかく、辛み成分が少ないので、スライスするなどサラダなど生食におすすめです。
ただし水分が多いので、あまり日持ちせず、消費の目安は10日ほど。
中生(おくて)
5月下旬から6月上旬頃に収穫される「中生(おくて)」は最も一般的な玉ねぎの品種です。
早生に比べると辛みは強くなりますが、加熱することで甘さが引き立つので、炒め物や煮込み料理におすすめです。
晩生(おくて)
最も遅い時期に収穫する「晩生(おくて)」。
収穫は6月中旬頃。収穫後に貯蔵期間を経ることで、熟成が進みさらに甘みが増します。
晩生の品種も過熱することで甘みと旨みが引き立ちます。炒め物や煮込み料理におすすめです。