淡路島いかなご・シンコ漁の解禁日はいつ?
春の訪れを告げる魚「いかなご」。
いかなごの季節になると、あちらこちらで「いかなごのくぎ煮」を炊く甘辛い匂いがしてくる、神戸・明石・淡路島など瀬戸内の「春の風物詩」となっています。
毎年待ちわびている方も多い「いかなご」ですが、漁の時期が決められていて、2月下旬から3月上旬にいかなごシンコ漁が解禁されます。今シーズンの解禁日はいつになるのでしょうか?
2024年(令和6年)いかなご解禁日
2024年(令和6年)いかなご解禁日は、2024年3月11日(月)に延期されました。
2024年(令和6年)いかなご解禁日は、2024年3月9日(土)に決まりました。
ただし、解禁されるのは播磨灘のみ。大阪湾では今季のいかなご漁は中止となりました。
※播磨灘は明石海峡大橋より西側
2月19日に兵庫県水産技術センターから発表された予報では「漁獲量が激減した2017年以降の不漁年の中でも最も厳しい漁模様が予想される」となっており、昨年以上に厳しい漁が予測されています。
播磨灘でも、漁獲量次第では早期の終漁もありえるようです。
過去5年間の解禁日
バラツキはありますが、2月下旬から3月上旬に解禁されています。
- 2023年(令和5年):3月4日
- 2022年(令和4年):3月1日
- 2021年(令和3年):3月6日
- 2020年(令和2年):2月29日
- 2019年(平成31年):3月5日
2024年(令和6年)いかなご終漁日
播磨灘:2024年3月11日(月)(昨年は3月17日)
大阪湾:今季の出漁なし(昨年は3月8日)
播磨灘でも漁獲量が少なく、解禁日当日をもって終漁。今年のいかなご漁は全て終わりとなりました。
過去5年間の終漁日
- 2023年(令和5年):大阪湾 3月8日、播磨灘 3月17日
- 2022年(令和4年):大阪湾 3月7日、播磨灘 3月19日
- 2021年(令和3年):大阪湾 3月11日、播磨灘 3月20日
- 2020年(令和2年):大阪湾 3月3日、播磨灘 3月6日
- 2019年(平成31年):大阪湾 3月8日、播磨灘 3月25日
2024年(令和6年)解禁日までの予定
年末年始に調査した親魚調査から始まり、稚仔魚の分布調査を経て、2月中旬頃に今期のいかなごシンコ漁の予報が公表されたのち、2月22日以降に解禁日が発表されます。
通常は試験操業を行う22日に解禁日の発表がありますが、今年は当日中に結論が出ず、26日に再協議が行われていました。
- イカナゴ親魚調査:前年12月1日~1月4日
- イカナゴ親魚調査結果の公表:1月9日
- 稚仔の分布調査(紀伊水道・大阪湾・播磨灘):1月25日・26日・29日
- 稚仔分布調査結果の公表:2月2日
- イカナゴシンコ漁況予報の公表:2月19日
- 解禁日の発表:2月22日以降
いかなごとは?
いかなご(玉筋魚)は、スズキ目イカナゴ亜目イカナゴ科に属する魚で、沖縄を除く日本沿岸に広く生息しています。特に、北海道や瀬戸内海に多く生息しています。
海底の砂に生息し、主にプランクトンを食べて成長します。12月~1月に産卵し、ふ化した稚仔魚は春にかけて成長します。1年で成魚になり、10cm~15cm程度にまで成長します。
瀬戸内海では主に4~7cmほどのシンコ(稚魚)の状態で水揚げされます。成魚になったものはフルセと呼ばれています。
おもしろい特徴として、いかなごは冬眠ならぬ夏眠をする魚なんです。暑さが苦手ないかなごは、水温が高くなる6月に一斉に砂の中に潜って夏を越します。
いかなごの名前の由来は諸説ありますが、いかなごの稚仔魚がイワシ類のシラスによく似ていることから、「如何なる魚の子か」という意味からいかなごと呼ばれた、というのが一般的です。
いかなごの漁獲量推移
2016年(平成28年)までは1万トンから1万5千トンで推移していましたが、2017年(平成29年)以降は漁獲量が大幅に減少し2千トンを下回っています。
- 2023年(令和5年):1,209t
- 2022年(令和4年):1,665t
- 2021年(令和3年):1,467t
- 2020年(令和2年):142t
- 2019年(平成31年):1,025t