淡路島いかなご・シンコ漁の解禁日はいつ?
春の訪れを告げる魚「いかなご」。
いかなごの季節になると、あちらこちらで「いかなごのくぎ煮」を炊く甘辛い匂いがしてくる、神戸・明石・淡路島など瀬戸内の「春の風物詩」となっています。
毎年待ちわびている方も多い「いかなご」ですが、漁の時期が決められていて、2月下旬から3月上旬にいかなごシンコ漁が解禁されます。今シーズンの解禁日はいつになるのでしょうか?
2023年(令和5年)いかなご解禁日
2023年(令和5年)いかなご解禁日は、2023年3月4日(土)に決まりました。
昨年の解禁日は3月1日でした。
昨年はまだ漁獲量は少なかったのですが、今年も昨年同様不漁が予測されています。
過去5年間の解禁日
バラツキはありますが、2月下旬から3月上旬に解禁されます。
- 2022年(令和4年):3月1日
- 2021年(令和3年):3月6日
- 2020年(令和2年):2月29日
- 2019年(平成31年):3月5日
- 2018年(平成30年):2月26日
イカナゴの稚魚シンコ漁が、3月4日からスタートしました。解禁日となったこの日、育波漁港では早朝から運搬船と引き船が一体となって播磨灘の漁場に出漁。
最近は深刻な不漁に見舞われていましたが、5センチ前後に成長したシンコが次々に水揚げされ、港内は活気であふれました。 pic.twitter.com/HWXoIZUuCU— 淡路市役所 (@Awaji_city) March 8, 2023
2023年(令和5年)いかなご終漁日
播磨灘:2023年3月17日(金)
大阪湾:2023年3月8日(水)
ここ数年は、不漁のため、早い時期に終漁することが多くなっています。
大阪湾では3月8日をもって今年のいかなご漁は終漁となりました。播磨灘では3月17日に終漁。この日をもって今年のいかなご漁は全て終わりとなりました。
過去5年間の終漁日
- 2022年(令和4年):大阪湾 3月7日、播磨灘 3月19日
- 2021年(令和3年):大阪湾 3月11日、播磨灘 3月20日
- 2020年(令和2年):大阪湾 3月3日、播磨灘 3月6日
- 2019年(平成31年):大阪湾 3月8日、播磨灘 3月25日
- 2018年(平成30年):大阪湾 3月17日、播磨灘 3月24日
2023年(令和5年)解禁日までの予定
年末年始に調査した親魚調査から始まり、稚仔魚の分布調査を経て、2月中旬頃に今期のいかなごシンコ漁の予報が公表されたのち、2月22日以降に解禁日が発表されます。
- イカナゴ親魚調査:前年12月2日~1月5日
- イカナゴ親魚調査結果の公表:1月10日
- 稚仔の分布調査(紀伊水道・大阪湾・播磨灘):1月24日~26日
- 稚仔分布調査結果の公表:2月2日
- イカナゴシンコ漁況予報の公表:2月20日
- 解禁日の発表:2月22日以降
いかなごとは?
いかなご(玉筋魚)は、スズキ目イカナゴ亜目イカナゴ科に属する魚で、沖縄を除く日本沿岸に広く生息しています。特に、北海道や瀬戸内海に多く生息しています。
海底の砂に生息し、主にプランクトンを食べて成長します。12月~1月に産卵し、ふ化した稚仔魚は春にかけて成長します。1年で成魚になり、10cm~15cm程度にまで成長します。
瀬戸内海では主に4~7cmほどのシンコ(稚魚)の状態で水揚げされます。成魚になったものはフルセと呼ばれています。
おもしろい特徴として、いかなごは冬眠ならぬ夏眠をする魚なんです。暑さが苦手ないかなごは、水温が高くなる6月に一斉に砂の中に潜って夏を越します。
いかなごの名前の由来は諸説ありますが、いかなごの稚仔魚がイワシ類のシラスによく似ていることから、「如何なる魚の子か」という意味からいかなごと呼ばれた、というのが一般的です。
いかなごの漁獲量推移

2016年(平成28年)までは1万トンから1万5千トンで推移していましたが、2017年(平成29年)以降は漁獲量が大幅に減少し2千トンを下回っています。
- 2022年(令和4年):1,665t
- 2021年(令和3年):1,467t
- 2020年(令和2年):142t
- 2019年(平成31年):1,025t
- 2018年(平成30年):1,715t